今では健康や服飾と同様に、女性だけでなく男性も女性のように美容に関心を持つようになりました。
化粧品に出費がかさみ、出来れば少なく抑えたいと思ってらっしゃる人もいるかと思います。
そして、実際に化粧をすることでより綺麗になれる人は沢山います。
ですが、それはテレビや雑誌で植え付けれられた美の価値観だったらみなさんはどう思われるでしょうか。
恐らく、多くの人が容姿といった目に見える部分に重きを置いてしまっています。
実際、昔程とは言わなくとも、今も仕事などの面接でも人格や人間性よりその人の容姿を面接官は明らかに見ています。
それが女性なら更にその傾向は顕著です。
しかもそれが受付嬢など尚更です。
人間の真の美しさは表面的な所にはありません。
その人の心といった内面に表れてくるのです。
そして、真に内側が綺麗な人はそれが不思議と行動にはっきりと出るのです。
しかし、これが仮に事実だとしてもそれがどれだけ危険であるかを知りないだけでなく、ほとんどの人がその危険な思想や考えを自分自身が持ってしまっているということも知りません。
無知というものはこれほど恐ろしいのです。
私たちは知らず知らずの内に周りの環境や人間から多大な影響を受けながら日々生きています。
気づく気づかない関係なく、見ず知らずの者の価値観や考え、思想を自分の頭の中に植え付けられ、それがいつの間にか自分の最初から持っていた価値観や考え、思想だと思ってしまうのです。
人間の頭はどうしても年を重ねれば重ねるほど固くなるので、学生といった若い人たちならまだしも、社会人に該当する年齢にまでなってくると、中々今までの頭に蓄積してきたものをリセットしたりクリアにするのは困難です。
老害といった言葉が生まれてしまうのもこういった理由があるからです。
はっきりと言いますと、自分のこれから先の未来の為に思い切って一度頭の中にある今まで蓄積してきた知識や情報を全て取り払って一掃した方が良いと言っても過言ではありません。
人間にとって間違った知識や経験、情報に基づく考えなどは、たった少しでも害毒でしかありません。
つまり、いくら表面的に美しさを求めても、それは限界があり、年を取れば肉体は朽ち果てるので、いつか今までの美に対する努力が無駄に感じるように、虚しくなるのです。
しかし、正しい努力をすれば時間が掛かったとしても、いつか必ずその努力が実を結ぶ日が来ます。
霊魂は肉体と違って、老いることは決してありません。
全ての万物は一瞬の儚いものではなく、永遠に続くものに真の価値があるのです。
それは美も同じで、外面を装っても、内側が汚れていたら、それは本当に美しいとは言えません。
ということは、永遠の人間の内側にある心が綺麗なら、自ずと外側も綺麗になっていくとも言えます。
これが真理であり、法則です。
では、どうすれば内側を綺麗にできるでしょうか。
残念ですが、それは簡単なことではありません。
ただ考えを純粋になったり、善行だけしていれば清くなる訳ではないのです。
人間は利己的になるようには創造されていません。
全てを自分が愛する対象の為に行ってこそ、光を放ちます。
つまり、自分を捨てて、利他的な生きてこそその人はその時に、どこまでも美しく輝くのです。
美しさは感動が伴うものだと私は思っています。
ですが、そのような人は全くといいほどいません。
私たちはそのような愛が冷めた世界に生きています。
しかし、誰もが少しでも内側に美を重んじるだけでも、世の中は大きく変わるはずです。
今回お話させて頂いたことは決して女性だけに該当する話ではありません。
男性女性、双方が真の美に目覚めてこそ、この世界も美しくなるのです。
全ての人々が人間として本当の美しさの手に入れることができますことを心から願っています。